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『給食費』裏話



あんまり作家が自作について語るってのは良くないと思うんですが、 ブログにまで来て下さってる方はそういう情報を見たくていらっしゃってると思うので、『給食費』完結までなぜこんなに時間がかかってしまったか、少し言い訳めいた事を述べていきます。

もともと『給食費』は全4回くらいの予定でした。先生と児童の情事がバレて夜逃げするというコンセプトで、最終シーンあたりは最初からイメージが決まっていました。
ただ物語の完結にはエロシーンは必要ではなく、最終回にどうやって必然性のあるエロシーンを入れるか、全然見当が付かない状態が連載中もずっと続いていました。要するに見切り発車だった訳です。
エロ漫画ですから最低でも1話に半分のページはエロシーンが占めないと…。

苦し紛れだったのとエロのバリエーションを増やすために予定になかった母親の彼氏によるレイプ話を入れたのが決定的な転機でした。
これにより癒しと回復のセックス(そんなもののリアリティはアレですがw)という必然性のあるエロシーンのとっかかりは得たのですが、あまりにヒロインのあかりが受けた傷が大きすぎて、手に余ってしまったのです。
ページ数を費やせばまとめることはできるでしょう。しかしここでまたしてもエロ%ノルマの問題が…。
もうすっかり詰まってしまった訳です。

当初からの最終回のテーマは「先生はあかりへの思いが父性からくるものであること、あかりも先生への傾倒に逃避行動が根本にあることを自覚し、二人でそこから恋愛感情に昇華していくように努力していくことを確かめ合う」というものでした。台詞もいくつかすでに準備してました。
しかしレイプ被害のフォローと同時にそのテーマを描くにはページを食い過ぎてバランスが悪すぎる…。
結局、当初のテーマを完全に破棄する決定を下すまでにずいぶん時間がかかってしまいました。
作者的には思っていたのと全然違う作品になってしまった訳だし、敗北に近い。
最終話39ページの「はい、お父さん!」という台詞は初期コンセプトからの生き残りであり、意味が不明瞭になってしまったのは上記のような理由からです。

でもこれでやっと完結させることが出来た訳で、エロ漫画としてはエロのシチュエーションも増やせたし、これで良かったのかも知れません。
さて、女児との夜逃げ生活というモチーフはすごく魅力的。頭の中ではすでに今後のストーリーが色々渦巻いていたりします。
しかしエロ無し回もしくはエロの薄い回がどうしても出てきてしまうので商業誌で描くことは無理でしょうね。
同人で描くか、自分や読者の皆さんがおのおの妄想して楽しむのがいいのか…w ちょっと考えどころですね。
ゆきのゆきかぜ | エルオー | 02:42 | comments(5) | trackbacks(0) | - | - |
Comment
おはようございます。(^o^)深夜まで起きてるのは,健康に良くないですよ−。土日が休みのサラリーマンにとって,夜更かしは楽しみな悪行でもありますけど。
さて,給食費は5話まで読んだんですけど,その後,読んでないんですよ。コミックスで読める日はいつ頃なんでしょうか?DMMでも販売していただけるとうれしいです。LOを毎月買えるといいのですが,なかなか手に入れるには勇気のいる雑誌なので…。表紙は可愛いけど!
>当初のテーマを完全に破棄する決定
漫画家のプロフェッショナル魂ってすごいですね。キャラの行動動機をきちんと精査してるところに,感動です。まあ,エロ漫画だから,そんな純文学のような心理描写を考えても無駄でしょう…という方もいると思いますが,私的には,エロ漫画も一般紙もあまり区別していない感じです。感情移入できる漫画は,すぐに大人買いです!あかりちゃんは,大切にしたくなるロリ属性の男性嗜好を完璧に満たしていましたよ。それに,母親の愛憎もよく伝わってきました。今の社会では,あり得る母親像かもしれませんね。自分の娘を売るようなことはしないまでも,ネグレクトな母親は多いです。父親の責任でもあるのですが,離婚しても福祉で食べていける社会にしてしまったから,こういうケースが多くなってるのかなあ。現実社会で,子どもに親の失敗を押しつけているのは,心が痛みます。同時に,傷を受けた子どもには,幸せになって欲しいのに,残念なことに,ほとんどそうならないケースが多いです。不幸だった母親と父親の子どもは,やっぱり不幸になることが多いです。親子の愛情を信じられなくさせてしまったら,当然,そうなる可能性が高いわけです。フィクションでも,そこにあかりちゃんの未来を考えようとしている作者の願いと現実社会での大人の欲望が見え隠れしている作品が「給食費」なんだと思います。
>おのおの妄想して楽しむ
男性向けエロ漫画なので,当然,そうなりますよね。でも,妄想する動機って,性欲だけではないようにも思えるんです。持続可能な関係?を妄想していくと,やはり答えは,「はい,お父さん!」となるのかな。子どもが産まれたら,女は母親に,男は父親になれ!ということでしょうか。最後まで作品を読んだら,感想をまた書かせてください。
P.S.
あかりちゃんのカラー絵,可愛いです!ありがとうございました。口を隠したポーズで,フリルのスカートがとっても素敵です。壁紙にしてみようかと思ってます。すっかり,妄想にはまってるSORANOです。

posted by SORANO ,2012/06/24 9:09 AM

「給食費」最終話見させていただきました。
集大成だけあって、名シーン(名台詞)や名カットが
目白押しでしたね。
一つ一つ挙げて行きたい衝動に駆られますが、
ここはグッとこらえて(笑)
一言だけ書かせていただきます。
「あかりちゃん、夢がかなってよかったね。」

それから、ゆきのセンセイはテーマの破棄を余儀なくされて、
消化不良で残念なご様子ですが、
御手洗先生の父性から恋愛への昇華は、
最終話冒頭で理子ちゃんを切り捨てたことで描けたように思います。
かなり強引かもしれませんが、教師を児童たちの父親だとするならば、
理子ちゃんもあかりちゃんと同じ御手洗先生の娘なのです。
しかも自分に好意を寄せている事を知っているにもかかわらず、
あかりちゃんを守るために理子ちゃんを犠牲にした。
これって、御手洗先生が教師(父親)からあかりちゃんを守る唯一無比の男に
変貌したという事になるような気がします。
と、そんな感じでゆきのセンセイの想いは、
やんわりとストーリーに反映されているのではないでしょうか。

ところでラストのあかりちゃんの「お・と・う・さ・ん」は、
第3話で海に行った時に「お父さん」と呼ばせているので、
読者の方にはその時と同じように、
これからは表向きは親子として暮らしていくんだろうと
受け取ってもらえると思いますし、
個人的には、(第3話と違って人目を気にして呼ばせている訳じゃないので)
実はあかりちゃんは、御手洗先生の中にある父性に
気づいていたんじゃないかと邪推して、ニヤニヤしてしまいます。

それでは、これから発売される単行本とゆきのセンセイの次回作を
楽しみにしています。
本当におつかれさまでした。
そして、ありがとうございました。

posted by yukki ,2012/06/24 11:39 PM

お二人とも読みこんでいただきありがとうございます。

心残りだったのはあかりがロリコンにとって都合のいい「従順で」「なんでも黙って受け入れる」存在で終わったのではないかという事でした。
エロ漫画ですから中核はそれを描く事が目的だったのですが、物語の集結に当たっては、そのような一方的な関係は終わりを迎え、新しいステージに向かうのだ、というメッセージを台詞として提示したかった。

それは出来なかった訳ですが、今までの積み重ねで直接的に明示しなくても伝わったのであれば幸いです。

単行本に関してはページ数は充分すぎるほど溜まっているのですが、絵を徹底的に直さなくてはならないのでちょっと大変かも知れませんw

posted by ゆきのゆきかぜ ,2012/06/25 2:27 PM

私はLO掲載の作品の中でも先生の作品は特に好きでいつも楽しみにさせていただいてました。
移転前からサイトの方も見させていただいていたんですが、先生のほうでも生活環境も変わり作品を書き上げるのが難しくなっているのかな?と残念に思っておりましたので今回無事に「給食費」が完結したことをお祝い申し上げます。
個人的にビジュアルだけで言えば宮野さんも結構好きでしたね。以前のサイトのお絵かき掲示板のほうで宮野さんとあかりちゃんが腕を組んでいるようなイラストがありましたが、あのイラスト結構好きでした。というか後の展開的に和解があるのかな?と思ってたのですがそんな話でもなかったと言う。
あかりちゃんの母親も割と嫌いじゃありませんでした。母親としてもうちょっと母性を見せてほしいと思う部分も有ったのですが、最終話で母親としての役割を放棄しつつも多少は親としての情も有ったんだと思える部分も有り、それなりに満足させていただきました。
個人的には当初のコンセプトの方が話としては好みだったんですが、前話の終わり方から見てもうちょっと鬱々として修羅場的なエンドが来るのではないかと戦々恐々としてたので夜逃げが当初から変わらない流れだったというのは少々以外でした。

正直に申し上げて先生の作品だと低年齢系の作品が好きだったので(お正月に親戚の子が遊びに来たやつとかプールに泳ぎに来たのを騙して撮影するやつとかその他いろいろ)ここ2年ほど見てないこともあり、次にLOで描かれるなら今度は低年齢系を期待させていただきたいですね。

posted by b ,2012/06/25 11:06 PM

ありがとうございます。
宮野さんの後日談は現在制作中です。単行本書き下ろしになるのか雑誌掲載になるのか未定ですが。
中川母(実は下の名前の設定がない!)みたいなダメなヤツは実際には関わりたくないですが、描いてると面白いですねw 今回のシリーズで一番好きかも。

今後の予定ですが、色々アイデアはあるのですがまだ決まっていません。
アイデアの中には幼児モノもありますのでプロットが通れば描けるかもです。

posted by ゆきのゆきかぜ ,2012/06/27 1:44 PM










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